松本人志vs太田光 「映画や作品に罪はある」はビートたけしへの当てつけか

お笑い芸人でコメンテーターの松本人志さんが、ピエール瀧逮捕が出演作品や音楽作品にも波及してしまった問題について言及しました。松本人志曰く、「作品にも罪はある」「ドーピングのようなもの」と、かなり独自の見解をワイドナショーにておっしゃられました。

しかしこれに対しては町山智浩が即座にツイッターにて反論し、太田光も真逆の意見を展開する事に。

町山智浩はビートルズやバロウズなど過去に薬物と使用していたであろう一流のアーティストを引き合いに出して、松本人志の意見に反論。個人的には私も町山智浩寄りの意見ですが、この方は相当左寄りの考えなので、安倍晋三と仲が良く保守派であると思われる松本人志に対しては、そもそも気に入らなかった可能性もありそうです。

太田光vs松本人志

太田光曰く、

 「例えば、太宰治や三島由紀夫なんかの小説は、学校で命の大切さを教えるために使われているのに、その人たちの最期はどうだったかというと自殺とかしているわけで。太宰は心中未遂なんか何度もするような人だったけど、そういう人の表現が心を打ったり、生きる希望を人に与えたりする。

逆にいえば破滅に導くこともあるかもしれないが、芸術は悪い面と良い面を引き離せない。どうしても引き離して考えようとするけど、同時にあるからこそ優れた芸術であって。“善と悪”という考えも誰にとっての“善と悪”というもので変わってくるんだけど…」

とのこと。

生み出された芸術作品や文化は人格をは切り離して考えるべきだという考えです。(彼も勿論薬物使用を肯定しているわけではありません。)

お笑い芸人としては松本人志の方が好きですが、こと芸術や文化に関しては太田光の方が造詣が深いと思います。彼は日大芸術学部にも言っていますし、松本人志が後輩と遊びまわっている間にも本を読みふけっていたほどの内向的で文学の好きな男です。

 

坂本龍一も反松本人志の意見

かつてはダウンタウンのごっつええ感じで仲良く共演していた坂本龍一教授。実は彼はアメリカに移住したあと、かつてダウンタウンを持ち上げていたことを後悔し、今あるイジメ文化はダウンタウンらが生み出したと批判を展開したことがあります。

その坂本龍一は電気グルーヴの作品に罪はないと苦言を呈していました。

クリエイターはほとんど彼と同じ意見だと思います。

ビートたけしへのあてつけ?

ビートたけしの映画には、逮捕されたピエール瀧や新井浩文が出演されていました。高評価だった「アウトレイジ」シリーズです。

これはネタでもなんでもなくビートたけしへのアテツケもあると思います。彼らは一流の芸人ですが、はっきりいって中身は器の小さな男達です。(だからこそ面白い)

といっても映画に挟んだこの二人の関係で先に毒を吐いたのはビートたけしのほうです。

テレビ番組のインタビュー企画で、松本人志は映画監督としてはヘタクソと評価。後世でよかったと言われるかもしれないとフォローはしていましたが、平たく言うと才能がないと言ってるようなもんでした。

(まあ正しいと思います。ちなみに芸人としては高評価をしています。)

その辺の変な感情が松本人志にはあったのかもしれません。

ネットでは松本批判・・・

僅かばかり松本人志への擁護意見もありましたが、ほとんどの方は作品にまで問題が影響することについては反対の考えのようです。

芸術はスポーツではない

松本人志の気持ちはわかります。お笑いに関しては真摯に取り組んでいましたし、映画は失敗しましたが、クリエイターとしての信念みたいなものは感じます。薬物を使っての創作活動はズルであるという考えは、過去に出した遺書という本でも似たようなことを書いていましたし言ってることは分かります。

ただ芸術はスポーツじゃないんですよね。ルールに則ってヨーイドンで一着を争う競技ではないですし、法律では禁止されていても芸術というジャンルでそういう取り決めをしたことは一度もないです。例えば映画の撮影は労働基準法でいうとかなりグレーな環境だったりもしますし、法律を持ち出すと様々な芸術作品は打撃を受けてしまいます。

そもそも薬物をやる事が芸術の創作活動においてプラスになるという明確な証拠もないですし、今回の松本人志の意見に関してはちょっと無理があるかなあという印象です。

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